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はじめまして、あごひじきのあごです。
名前の由来は、旦那がひじきで私があごで【あごひじき】です。
20代でいまは主婦です。
私の記事は、
- 精神病、強迫性障害で悩んでいる
- 強迫性障害(精神病)を薬無し、病院無しで改善、克服したい
- 強迫性障害との向き合い方がわからない
このような方を中心に是非読んでほしいと思い、ブログを書いています。
Contents
自分が強迫性障害だと気づいたのは…
自分の考え・行動に不信感があっても、それが強迫性障害とはなかなか気づくことができないですよね。
私が自分を強迫性障害だとはっきり認識できたのは、20歳のころ。
実は高校生のころから、強迫性障害の周りを巻き込んでしまう巻き込み型の確認行為の症状が出ていたのですが、強迫性障害だとは知りませんでした。
私は皆より気にしすぎる性格なのかな…ぐらいにしか思ってませんでした。
高校を卒業し、一度落ち着いたように見えた症状でしたが、20歳のころ再び悩まされるようになりました。
その症状が日々悪化し、また周りを巻き込んでしまうようになり、(特にいまの旦那)
「これはおかしいのではないか?」
「正常ではない気がする…」
と思い、インターネットで調べているうちに自分が強迫性障害ではないか?と思うようになりました。
精神科には結果2つ行きました。1つ目の病院に行ったところ、強迫性障害だと言われました。しかし、精神病と診断してしまうと保険の加入が出来なくなるので、診断は出さず、その時は漢方だけ処方してもらいました。
今まで自分がどうしてこんな考えに支配されるのか、どうしてこんな行動をしてしまうのか理解できなかった私ですが、自分が強迫性障害であることがわかると、気持ちが少し楽になり、今までの言動や行動に納得がいきました。
その病院のお医者様はズバズバ言うタイプで、その時の私には耐えられませんでした。
合わないと思い、今度は別の大きな病院へ行くことにしました。
けれど、そこの医者には鼻で笑われ、「夫婦の問題」と言い放たれました。
腹が立ったのでその病院の帰り道、旦那と海に行き
「OO病院のバカやろー!!!」
と、叫びました。
そしてこの日に私は、病院に頼らず治すことを誓いました。
結局1軒目の病院でもらった漢方も症状に変化が見られなかったので、その後は病院には行きませんでした。
その後は、どんな障害かわかったことによって、その障害とどう向き合っていけばいいか、どう行動していったらいいかをしっかり考えれるようになったのです。
私の強迫性障害の症状
強迫性障害といっても、症状は一つではありません。
私が知っているだけでも何種類とあります。
症状がたくさんあるということは、その症状によって治し方を工夫したりしなければいけなくなるので治すのに苦労する障害であると感じます。
様々な種類の症状がある中、私にはどんな症状があったのか…
記事でも紹介している部分がありますが、具体的に紹介していきます。
確認行為
強迫性障害の方で同じ症状に苦しんでいる方も多いのではないでしょうか??
私が主に経験した確認行為の症状を紹介します。
- ありとあらゆるものの確認(電気のスイッチ・鍵の施錠・コンロのつまみの位置・トイレのレバーの位置、その他もろもろ)
- ゴミの確認(捨てるものに大事なものが入ってるんじゃないかと思い捨てれない、捨てれてもまた拾い集め、ゴミを隅から隅まで見直す)
- どうでもいい斑点の確認(小さい気にしなくてもいい模様に対して、これは汚れなんじゃないかと目で見続け指でこすり続ける)
- 本の文字の確認(本を読んでいても、文章をしっかり読めているかわからなくなり、同じ文を何度も何度も読み直す)
- 旦那と普通の会話さえできなくなり、旦那が発する一言一言に対してほぼすべて突っかかり、自分が納得いくまで繰り返し要求する(一文字言い間違えるだけで、最初から言いなおししてもらい、ひたすら確認を繰り返していた)➡長い時は8時間ほど同じ言葉を旦那に答えさせていた
などです。
私は毎日確認行為と闘っていたので、他にもあると思います。
また思い出せば、随時更新していきます。
私は巻き込み型の症状もあり、まわりを巻き込むことが日常でした。
確認している間は終わりが見えなく、辛かったです。
加害恐怖
私は、加害恐怖よりも確認行為のほうが症状がひどかったので、確認行為に比べれば落ち着いて見えるかもしれません。
私が経験した加害恐怖を紹介します。
- 車を運転中少しの段差を踏んだだけで、なにかひいてしまったんではないか?と感じる
- 車を運転中なにか車にコツコツ当たるだけで、人なんじゃないか?とパニックになる
- バックミラーに他人の車がうつりこむだけで、当たってしまったのではないか?、まわりの人を傷つけてしまったのではないか?と感じる
などです。また思い出せば随時更新していきます。
どうしても不安でたまらない時は、本当に何もなかったか現場に確認しに戻ったり、車をわざわざ止めて傷が無いかなど隅から隅までチェックしていました。
強迫性障害になり経験したこと
今は強迫性障害を克服できている私ですが、もちろん簡単に克服できたわけではありません。
克服するまでには乗り越えなきゃいけない壁がいくつもありました。
次に紹介している出来事を乗り越えてこれたことが、私の強みになり、大きく成長させてくれたのです。
いま、壁にぶつかってしまっている人も途中で断念することなく、目標を達成するためには必要なことなのだと考えを変えて乗り切ってほしいと思います。
そして、壁を乗り越えた先にある幸せをあなたにも味わっていただきたいです。
旦那との別居
一番わたしにとって思い出に残っている出来事です。
巻き込み型の強迫性障害を発症してしまった私は、旦那を巻き込むことが日常となりました。
旦那のどんな些細な言葉や行動も気になってしまい、一言一言旦那にその言葉、行動の意味を詳しく説明させていました。
ですが、私は一回きりの旦那の説明では自分の衝動を抑えることができなく、自分が納得する回答(説明)が得られるまで、旦那に説明させていたのです。
その状態を毎日毎日旦那といる時間ずっと繰り返していました。(朝方になるまで付き合わせていたこともありました)
そんなのただの私のわがままだと思われるかもしれませんが、本当に自分では頭のなかにでてくる強迫観念を拭いとることができなかったのです。
「今確認しとかないと大変なことになる…」
「これを聞かないと自分はどうにかなってしまう…」
こんな感情にずっと支配されていました。
そんな私に対して、旦那は毎回私の障害と向き合ってくれました。
強迫性障害だと理解してくれた旦那は、文句も言わないでずっと良くなることを信じ、支え続けてくれました。
そうして私は、強迫性障害であるということと、自分に優しくしてくれる旦那に甘えて症状が悪化していったのです。
以前だったら我慢できていたことも、旦那が答えてくれるという甘えから我慢ができなくなりました。
どんどん症状は悪化して、旦那が仕事に行こうとすると
「なんでこんな状態の私を置いていくことができるの?仕事に行かないでほしい。」
という自分勝手な気持ちでいっぱいになりました。
強迫性障害でおかしくなった私は旦那の興味を引こうと必死になり、わざと心配してもらえるようなことをたくさんしました。
- 自傷行為を繰り返す。(薬を大量に飲もうとする、髪の毛を抜きまくる、頭をひたすら壁や床に打ち付ける)
- 玄関に頭から飛び込んで旦那を仕事に行かせないようにする。
- 家を出ていく、もう無理、離婚すると毎日のように暴言を吐く
そんな私をどうにか良くしようと旦那はあらゆる手を尽くしてくれました。
私の心が少しでも楽になるように、平日や週末私の家族と一緒に過ごしてくれたり、私を不安にさせないように言葉や行動に細心の注意を払って毎日私と生活してくれていました。
私はその当時、強迫性障害を治したい!と口では言っていたものの
- 周りに心配してもらえること
- かまってもらえること
それが嬉しくて仕方がなかったのだと思います。
旦那は自分なりに 本やインターネットで、 強迫性障害の改善策を一生懸命毎日探してくれていました。
ですが、 私自身その時は改善策や克服方法を調べようともせず、その生活に甘えていました。
いくら旦那が精一杯協力してくれていても、私がそんな状態では強迫性障害が良くなるわけありません。
そんなどうしようもない私との日々を過ごしていると、 旦那も次第にどうしたらいいかわからなくなり、手を挙げることも度々出てくるようになりました。
そうでもしないと私を止められる状況ではなかったのです。
今思えば相当旦那も追い詰められていたんだと思います。
もうどう私と接したらいいかわからない旦那と、 今の状況から抜け出そうとしないのに口では治したいという理解できない私が、そこにはいたのです。
そしてある日の事。
私がいつものように旦那に対しての確認が止まらなくなり、無理やり仕事に行かせない様に振る舞ったことで手をあげられ、私は家を飛び出し、一か月ほど別居しました。
今まで旦那がどんなに私に尽くしてくれたかも考えず、 手を出されたことだけに感情的になり、 旦那の気持ちも考えないで自分の感情だけで行動したのです。
別居中も私は自分の感情だけを重視していました。
別居から戻った理由も、今までの旦那のありがたさにすべて気づけたからではありませんでした。
旦那のありがたさをすべて理解したのは、だいぶあとのことです。
働けない精神状態
これも強迫性障害になった私にとって、 印象的だった出来事のひとつです。
強迫性障害になり、私は働くことが困難になりました。
週5日ほど行けていたパートも徐々に減っていき、確認行為のせいで仕事が手につかなくなったのです。パート中も気になることがあるとトイレにこもるようになり、確認行為を繰り返していました。症状がひどい時は、同じパートの主婦さんに呼びに来られるまでトイレから出られませんでした。
更に私を追い込んだのが、働いたこともない工場で働いたことでした。
もともと強迫性障害の確認行為に苦しめられていたのに、確認作業が多い工場での仕事は毎日終わりが見えないほど、長く感じました。
朝が来るのが怖かったのです。
すぐに仕事を変える決断ができるわけでもなく、毎日ストレスでおかしくなった私は更に旦那に当たるようになっていったのです。
記事にもしていますが、症状が余計にひどくなってしまうような職場を選ぶべきではありませんでした。
最初は工場との相性の悪さに気づくことができませんでしたが、途中で気づいたならすぐに対策を練るべきだったのです。
強迫性障害を改善・克服していくためには日常的に関わってくる仕事は本当に大きな影響を与えるので、注意しなければいけません。
体調の悪化
今は平均的な頻度で体調を崩す程度ですが、強迫性障害のころはそんなことはありませんでした。
- 高熱
- 頭が割れるほどの頭痛
- 吐き気
- 不眠症
- 幻聴
- 食欲不振
ほぼ毎日この症状に苦しめられていました。
工場で働いていたことが一つの原因かもしれませんが、強迫性障害になるとストレスが通常の何倍もたまると私は思っています。
「明日も同じ症状に苦しめられるんだ」
「毎日こんなつらい生活を送らないといけないんだ」
「強迫性障害を克服する日なんて想像できない」
強迫性障害の頃は、毎日こんなネガティブ思考でいたので治るものも治らないはずです。
体調が優れないことにより、余計に精神的に辛くなり、強迫性障害は改善しなくなってしまったのです。
今思い返しても、毎日あんなに苦しい思いをするなら、強迫性障害には二度と戻りたくないと改めて思います。
うつ病の併発
強迫性障害とうつ病は併用しやすいとインターネットで調べて知ってはいましたが、まさか自分がうつ病になるなんて思ってもいませんでした。
私が体験したうつ病の症状はつぎのとおりです。
- 強迫性障害と同じ睡眠不足
- 目眩やふらつき
- 無気力になり何もする気が起きない
- 「自分なんて、、自分なんか、、」という、自分を否定するような考え
- 何もしていないのに疲れる
- 以前興味を持っていたことにも興味を持てなくなった(テレビを見ててもおもしろくない、遊んでいてもつまらないなど)
- 被害妄想に襲われる
・夜は比較的元気なのに朝になると超絶うつ状態
これは私が経験した“うつ病”だけの症状です。
今は、これらの症状はすべて無くなったので快適な暮らしを送ることができていますが、症状に悩まされていた頃は、自分が生きている理由もわからなくなり、自分の存在価値すべて否定していました。
そんなうつ病ですが、強迫性障害が治ったのと同時に完治することができました。
もともと強迫性障害と併発してうつ病になってしまっていたので、ストレスに対する耐性が出来たことで、二つの病気を治すことができたのではないかと思います。
併発して発症することは本当に恐ろしいことだと学びました。
強迫性障害になることは、うつ病を再発してしまうリスクもあることを忘れないように今の自分のメンタルを維持していきたいです。
冗談がまったく通じなくなる
「冗談を言い合える」というのは、普通は当たり前のことなのかもしれませんが、強迫性障害を発症した私は一切冗談が通じませんでした。
旦那と会話をしていてもちょっと気になることがあれば、納得する説明が得られるまで話を前に進めることができませんでした。
これも旦那に対してがひどかったので、たとえゲームの最中でも、話で盛り上がっている最中だろうとそんなの関係なしでした。
一言でも「ん?」と思うことがあると、自分をセーブすることができなかったのです。
- どうしてそんな発言をしたのか?
- そんな発言をする必要があったのか?
- 私のことを馬鹿にしたのか?
- 侮辱しているのか?
旦那の発言した言葉が気になってしまうと、これらのことを知っておかないと気が済まなかったのです。
自分が気になってしまえば旦那を問い詰める場所も、誰に見られているかも関係ありませんでした。
- 大勢の人がいるショッピングモールの中
- 私の身内とのドライブ中の車内
- 人通りが多い歩道
今では冗談と本気の違いは考えればすぐにわかることですが、強迫性障害のときは自分で考えることが困難でした。
自分の家族(姉)にも、不信感を抱かれるほど状態がひどかったのです。
姉に旦那を問い詰めてる姿を見られて、
「今のは冗談なのわかるでしょ(笑)」
と言われても、私には冗談で言ったと感じることができないのです。
何回も何回も旦那に説明させ、私が納得できるまで何時間でも同じ質問を答えさせていました。
例えば…
姉の子供に3歳の女の子がいるのですが、その子との会話で旦那がプリキュアの人形の話をしており、「人形かわいい」と言った事に急になぜかキレだす。
姉や、姉の子供を待たせ1、2時間ずっと同じ質問を繰り返し問い詰めていました。
他にもいろいろありましたが、長くなるので省略します。
私の強迫性障害が治った一番のきっかけ
強迫性障害で様々な苦しい症状に悩まされてきた私ですが、「治そう!!」と決心してからは様々な方法を実践してきました。
決心してからすぐに自分で行動できたわけではありません。
- 自分に有益な本を読む
- インターネットで改善策を調べる
- 自分の考え、行動を根本的に見直す
- 仕事を休む、転職
どれも最初は旦那に言われてやってきたことです。
私から自発的に行動することは困難でした。
そんな私の病気が改善するに至ったきっかけは他にあります。
それは、旦那に離婚を突きつけられたことです。
「もう今のお前のままなら俺は無理」
今までどんなことがあっても、私をひたすら支え続けてくれた夫からの衝撃的な一言でした。
まさか旦那からそんな言葉が出るなんて想像もしていなかったのです。
これからもずっと私と当たり前にいると思っていた夫が、いなくなってしまうことを初めて考えたのです。
旦那からその言葉を突きつけられたことをきっかけに今までの自分を思い返してみたのです。
- 自分の障害なのに自分では口ばっかりで治す行動をしない
- 障害に甘えて家事をやらなくなる
- 心配してほしいがために、自分を演じる
- 旦那やまわりに感謝をしない
- 強迫性障害の自分に満足する
- 自分本意な行動、言動しかしない。
いま思い返すだけでもたくさんでてきます。
このままだと本当に旦那が離れていってしまう、
いままでの旦那とのすべてが終わってしまう、
本気で【自分を変えよう】と思った瞬間でした。
きっと私は、今の自分を根本的に改めなければ…と、そのときに初めて本気で考えだしたんだと思います。
私が旦那に離婚を突き付けられ学んだこと
- いつも当たり前にいてくれる存在はあたりまえなんかではない
- 中途半端な意思なんかで、強迫性障害は治らない
- 大切なものを失ってから行動するのでは遅すぎる
- 大きなきっかけがないと気づけないままではダメ
- 強迫性障害(精神病)であることを理由に、いつまでも甘えていたら成長なんてできない
- 自分が変わらなければどうしようもない
ということです。
皆さんにも自分の障害、病気を理解してくれる方がまわりにいるかもしれません。
- あなたの話をいつも聞いてくれる
- あなたを支えてくれる
- あなたにアドバイスをくれる
- あなたに何かあれば力になってくれる
- あなたのことを考えてくれる
そうゆう存在が一人でもいるのであれば、当たり前であると間違っても思わないで下さい。
【特別な存在】であることを決して忘れないでください。
あなたにとって【特別な存在】が
あなたから決して離れていかないように
今のあなたのままでいいのか?を考えてみてください。
「障害や病気を治せ!!」と言っているわけではありません。
すぐに克服することができないのは当然です。
克服することができなくとも、何も自分から変化しようとしないあなたのままではまわりの人も不信感を抱くようになってしまいます。
こうして旦那に【離婚】という現実を突きつけられた私は、自分の考え、行動をしっかり見直して改めていくようにし、自分から進んで行動するようにだんだんと変わっていくことができました。
この本は私が強迫性障害を改善していく上で大変役にたちました。
是非読んでみてください^^
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終わりに
こうして改めて記事にしてみると、強迫性障害と結構壮絶な戦いをしていたんだな…と改めて知ることができました。
今は強迫性障害・うつ病を完治しており、精神状態も安定しているため旦那とは良い関係を築くことができています。
皆さんが強迫性障害と向き合う上で、この記事がなにかのヒントになれば幸いです。
また、私がブログを始めた理由についても今後記事にしていきます。
読んでいただき、ありがとうございました^^
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